小夜時雨

創作の掃き溜め('ω')

兄弟

俺のお兄ちゃんはすごい人だ。
かっこよくて優しくて強いんだ。


そんなお兄ちゃんは俺が泣いてる時には
昔から決まってこう言った。




『爽、よく聞いて。
爽には神様がついている。
とても優しくてあたたかで、
たまにドジなところもあるけれど、
爽の事を心から大切に思ってくれている、
そんな優しい優しい神様が。
だから大丈夫。
何があっても神様が守ってくれる。
怖いことなんて何も無い。
だから泣き止んで。
前を向いて歩いてお行き。』


『どうか貴方に、神のご加護があらんことを』




これにどんな意味があって
どういう意図でそう言っていたのか
未だに分かっちゃいないけど、
でも、本当に自分の側には神様がいる気がして
とても安心できんだ。




「お兄ちゃんにも、神のご加護があらんことを」