一人の神が生まれた日
神様なんていない。
そんなデタラメな存在、
僕は信じない。
「神はいますよ」
いないよ。
「ここにいるではないですか」
君は自分が神だとでも言いたいの?
「実際そうですからね」
嘘ばっかし。
「嘘じゃありません」
じゃあ‥‥じゃあ僕を救ってみせてよ。
僕を神様にしてよ。
あいつらに罰を与えられるような
そんな存在にしてよ!!!
「それが、貴方の願いですか?」
何?できないの?
神様なんでしょ?
「‥‥分かりました。その願い、叶えましょう。」
「今この時より、貴方は人間をやめ、神へとなりました。名を閻魔。罪人を裁き、罰を与える者。貴方は、冥府の王となるのです。」
「‥‥これから、よろしくお願いしますね。閻魔」
僕が人間をやめ、神へとなった話