小夜時雨

創作の掃き溜め('ω')

間違った出会い方

俺は1度も友達が居たことがなかった。

いつも周りに人はいた。
でもそれは友達じゃなく、
皆俺のお金目当てに近づいてきた人達ばかりだった。


高等部2年の時、あいつに出会った。
あいつは俺のお金を狙ってるようには見えなかった。
確かにオドオドして見ててイラッてする事はあった。
でもすごく優しい人のように見えた。
だから、もしかしたら、友達になれるかもしれないと思った。



だけど、無理だった。



あいつは俺を怖がった。
俺が怖がらせるような態度をとったから。
どうして、あんな態度を言葉を放ってしまったのだろうか。
友達になりたかったのに、何でだろう?
どうして俺はいつもこうなんだろう?


俺がもっと素直な人間だったなら、
俺がもっと愛想良く振舞っていたなら、
もしかしたら、友達になれていたのかもしれない。





分かってる全部自分が悪いんだって。
自業自得だって分かってる。


俺は間違った出会い方をしたんだって
ちゃんと分かってる。