小夜時雨

創作の掃き溜め('ω')

Happy future

最近、私の職場に変な中学生が来る。
名前は戸鎖銀斗。
この少年がとにかく変なのだ。







私はとある病院で女医をしている。
ずっと憧れていた職につけたので
とても充実した日々だった。

そう、この少年が来るまでは。


この少年、戸鎖銀斗はどこも悪くないのに毎日毎日私の病院に来る。
しかも必ず私の勤務時間に。
この時点でかなり危ないのにしまいには

「俺、まなセンセが好きなんすわ」

これだ。
この中学生は社会人の私に対して
好きだの何だのと言い始めたのだ。
しかもほぼ初対面の状態でだ。
常識的に考えて、ありえない。
何なんだこの少年。
理解できない。



でも一番理解できないのは
ちょっと満更でもない自分がいることだ。
落ち着け私。相手は中学生だ。子供だ。
でも、この子を見ていると、
何だか懐かしい感じがしてならないのだ。
ついこの間会ったばかりなのに。




「変な話しね。」

「何がっすか?」

「!?え、あれ!?私声に出てた!?」

「しーっ。せんせ〜ここ病院っすよ〜?ww」

「うっ、さいな分かってるわよ‥‥。
‥‥で?一応聞くけどどこか具合悪いの?」

「んー強いて言うなら胸が苦しいっす!恋の病っすね!!まなセンセ助けてくださーいwww」

「帰れ今すぐに。」

「ひどっーいε٩(。•ˇ₃ˇ•。)۶з」

「うーわ可愛くな‥‥」

「ほんと酷いっすね????????」








今日も明日もこんな日々が続くのだろうと思うと、ちょっと楽しくなるのだから、ほんと不思議だ。