これが僕の仕事です
「こらギルちゃんと課題やれよー。
あとノアも。お菓子ばっかだと身体に悪いぞ?」
「い、今やろうとしてたんだよ!! 」
「‥‥ラティアお母さんみたい」
「誰がお母さんか!もーシェリルからもなんか言ってよー」
「え、僕っ?えーと‥‥みんなラティアをあんまり困らせたげないであげよ?(;´∀`)」
「頼む!!!!殺さないでくれ!!!!!俺には妻も子供もいるんだ!!だから‥‥っ!!!」
「じゃあ聞くけど、妻も子供もいるのに、何で犯罪なんて犯すの?」
「あれは‥‥っ!!!仕方なかったんだ‥‥っ!!あいつが‥‥」
「ふ〜ん‥‥仕方無い、ね。じゃあ僕が今から君を殺すのも仕方無いよね。仕事なんだから。」
「ま、待ってくれ!!わ、悪かった俺が悪かったから!!!」
「謝る相手僕じゃないでしょ?」
「待ってくれ!!!!!!待っ」
グシャッ
「シェリル?どうしたのボーっとして。大丈夫?」
「ノア‥‥。‥‥うん、大丈夫だよ。ありがとう」
そう言って僕は笑う。
もし、もし僕が人を殺す事を仕事にしていると知ったらノアはどう思うだろうか。
ギル君やラティアは、どう思うだろうか。
知っても尚、友達や恋人で居てくれるだろうか。
僕はいつまで、皆とこうして笑っていられるのだろうか。
でも、でも仕方無いじゃない。
これが僕の仕事なんだから。